包丁の電動研ぎ器ってどうなの? | 包丁の研ぎ方 | 包丁ブログ

2021-03-30

包丁の電動研ぎ器ってどうなの?

包丁を使っていると、切れ味が悪くなってきて研ぐことが必要になってきますよね。メンテナンスとして、包丁屋さんに依頼をしたり、砥石や研ぎ器で自分で研いだりといろんな選択肢がありますが、今回は電動の研ぎ器について紹介いたします。

研ぎ器の種類

刃物の研ぎ方によって、研ぎ器にはいくつかの種類があり、使い方や研ぎやすさも異なります。主な長所と短所を確認し、目的に合ったものを選択しましょう。

 ①簡易研ぎ器:切れ味は持続しませんが、誰でも簡単に研ぐことができます。
 簡易研ぎ器は、砥石で形成されたV字型の溝に包丁を挿入し、スライドさせて研ぐタイプです。サイズが小さく、場所を取らず、切れ味が悪いと感じたらすぐに使えるというメリットがあります。 製品によって包丁の前後の動かし方や引っ張る方法が異なりますので、ご使用前に取扱説明書をお読みください。 一方、砥石は刃先にしか触れないため、切れ味や耐久性が悪いというデメリットがあります。使いやすさは大きさや形によって異なりますので、簡易研ぎ器を選ぶ場合は、しっかりと固定して使用できるものを選びましょう。

 ②簡易シャープナー:スキルは必要だが、切れ味と使いやすさを重視したい方におすすめです。
 刃を撫でるのと同じようにこするだけで研ぐことができ、簡易研ぎ器よりも切れ味の持続性が高く、角砥石よりも使いやすいです。また、非常にコンパクトなので、どこに保管しても、必要なときにすばやく使用できます。 刃と砥石の角度を一定に保つのが難しいのが難点ですが、慣れれば包丁だけでなく、さまざまな刃物を研ぐことができます。簡易シャープナーを選ぶときは、しっかり握れてと十分に長さがあるものを選ぶことをお勧めします。

③角砥石:上級者に適していますが、切れ味の持続性が非常に高いです。
角砥石は、砥石そのものに包丁を擦りつけて研ぐタイプです。時間をかけて研ぐと、切れ味が鋭くなり、持続性に優れます。包丁を研ぎながらメンテナンスしたい方に最適です。

本来、砥石はシェフなどの専門家が使用する道具であり、さまざまな粗さで仕上げていました。しかし、最近では表裏の粗さが異なり、1台で切れ味を取り戻すことができる砥石が主流になっています。家庭でも使いやすく、片刃・両刃で使用できます。

慣れるまで少し時間がかかりますが、補助工具等を駆使して研ぎの角度を保つのがベストです。

④電動研ぎ器:他の種類の研ぎ器よりも高価ですが、素早く研ぐことができます。

メカニズムは簡易研ぎ器と同じですが、電気式であるため、すばやく研ぐことができます。電気式のメリットは、刃を何度もスライドさせる必要がなく、最も研ぎやすいことです。

一方で、手動の包丁研ぎ器よりも高価なものが多く、刃が砥石に当たると大きな音がする製品もあります。収納スペースもありますので、電動研ぎ器を選ぶ際はサイズをご確認ください。

電動研ぎ器の種類

電動研ぎ器は、値段が高いものから安いものまで様々ありますが、有名なメーカーが商品を展開していますので、信頼できるメーカーから選ぶのがいいでしょう。

有名なメーカーの中で、一部商品を紹介します。

 

・京セラ ファインシャープナー:音波振動できめ細かい研ぎ。

・京セラ 電動ダイヤモンドシャープナー:様々な金属でもお手入れ可能。

・京セラ 電動ダイヤモンドシャープナーFP:右利き、左利き問わず、お手入れ可能。

・貝印 ワンストローク シャープナー:独自構造で両刃/片刃の対応可能。

・貝印 Qシャープナー:コンパクトサイズで片手でも楽々対応。

・ジャパンインターナショナルコマース シェフスチョイス120N:3種類の仕上げで両刃/片刃の対応が可能。

 

最後に

電動でも、研ぎの性能は十分あるため、機械なのでメンテナンスも考慮にいれないといけないですが、包丁の研ぎを簡単に済ませたい場合は,電動も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。