一般的に両刃は洋包丁に分類されますが、筋引包丁も洋包丁の一種です。
代表的な洋包丁として牛刀が挙げられますが、筋引包丁もこの牛刀と形状が似通っています。
違いとしては、刃渡りは21cm~と牛刀より長く、刃幅がより狭いです。
用途としては肉塊のスジを切る為に使用されます。
筋を切りながら肉を綺麗にしていくことを肉磨きと言いますが、そういった場面でこの包丁が使われるのです。塊肉を切るというのは、大雑把な作業に見えますが、実は細かい作業が必要とされています。なので、幅が狭く刃身が細く筋引きの方が小回りが効いて、そういった作業に向いているのです。
両刃なので、柳刃包丁よりも多くの食材に対応することができます。
刺身もわざわざ柳刃包丁で調理するのではなく、筋引包丁で済ませる事も出来ます。
名前の由来も筋を切るという用途からそのまま来ています。英語でも直訳的に、Muscle Pull Knifeと言います。