三条市はなんと言っても、ものづくりの街として知られています。現在の製造業の土台として、卓越した職人による鍛造技術が受け継がれてきました。世界でも屈指の鍛造技術を包丁作りにも生かしています。
そして三条市の製造業の歴史は中世における釘の製造から始まりました。実は釘と言っても、現在よく目にする釘ではありません。現在、みなさんが目にする釘は洋釘と呼ばれる物で、明治時代に日本に持ち込まれたものです。それまでは、日本の建築においては和釘が用いられていました。三条も和釘の製造から始まり、三条市における製造業のルーツとも言われているのです。
伝統的な鍛造技術を用いて作られる包丁は、高い強度を誇り、かつ摩擦による消耗を抑えています。